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愛知県稲沢市の拾穂園で2024年１月14日に行われた茶道有楽流（尾州有楽流）の初釜には、さまざまな干支の辰（龍）をモチーフにしたものが取り合わされました。戦国時代の武将画人の龍虎水墨画双幅を掛けた席は、飛龍のような枝ぶりの蝋梅ほかを添えて。

濃茶、薄茶席には都合、７つの龍が登場。薄茶の蓋置は、竹細工のキモかわいい龍形。茶席はドッとわきました。

干菓子は和菓子の名店、桑名の花乃舎製「龍爪」。

「如意宝珠」を掴んだ龍の三つの爪をデザイン。一見、龍とわからない遊び心が楽しく、茶の湯にふさわしい一品です。亀の蒔絵がある桑木地の干菓子盆に、羽子板形干菓子と取り合わせました。

来客からいただいたのが、名古屋の半生・干菓子の名店、万年堂製の種合わせほかです。ちょっとかわいい飛龍の焼印が入った種合わせは、縁が黄色く縁取られて、ひと手間かけてあります。うちくつろいだ跡見の茶会で食味。龍にあやかって、飛躍の年にしたいものです。