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最大のTARO展
お茶目さん 勇気もらいました 刺さる芸術家魂

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芸術の力を信じ、ずっと戦いつづけた。爆発しつづけた。強烈な生と死の表現、そして孤高の芸術家魂。ずしんと突き刺さりました。東京、大阪で話題となった過去最大規模のTARO回顧展「展覧会 岡本太郎」が、ついに名古屋にやってきました。14058142885732.jpg

「お茶目さん」加藤おりはが、2023年1月13日、名古屋・栄の愛知県美術館であった内覧会に行ってきました。
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 日本万国博覧会(大阪万博)のシンボル・太陽の塔を作り、晩年は「芸術は爆発だ!」の流行語でお茶の間の人気者になった岡本太郎さん。戦後日本のアーティストとしてもっとも最も有名でありながら、あまりに多彩、多岐にわたる仕事ぶり。

18歳で渡ったパリの青春時代から、戦後、前衛芸術運動をリードした壮年期の作品群、民族学的視点から原始的なエネルギーを求めた足跡、大衆に向けた芸術精神の発信の数々、さらに人知れず描いた晩年の絵画群まで。本展は、第1章から第6章にわけて、紹介されていました。
 パリでみつかり日本では未公開の作品や、愛知にあった作品も。
 常に未知なるものに向かって果敢に挑み続けた岡本太郎さんの人生、アートの全容を紹介する、過去最大規模の回顧展です。

 インパクトのある大きなオブジェ、生命力が溢れる絵画の大作が押し寄せるよう。お茶目さん、圧倒されました。

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「傷ましき腕」は、パリ時代、25歳の時に描かれた若き日の太郎さんの代表作です。真っ赤なリボン、太い腕。巻きついた黒い紐の痛みに耐えるような姿は、立ち向かうような強いエネルギーに溢れていました。

 そして、名古屋三越の前身であるオリエンタル中村百貨店に、太郎さんが制作した壁画があったのです。
今はあの三越のマークのところに、太郎さんの壁画があったそうです。。。
他にも愛知に縁のある作品があって、うれしくなりました。

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 縄文時代や各地に伝わる民族舞踊や呪術的なものの映像も魅力的でした。太郎さん、そこからたくさん影響をうけたことを感じます。

 黒い生き物たちの作品は、70歳を越えて描かれたもの。強烈な生と死を感じました。あの生き物たち、夜とか美術館のなか飛び回っていそうで、お茶目さん、ちょっと怖くなって、グッズは今回は買わなかったです。

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 太郎さんの言葉は、とても刺さります。
「芸術は共通の価値判断が成り立たない、自分自身にすらわからないものに賭けること」「ただ、前に向かって心身をぶつけて挑む、瞬間、瞬間があるだけ」

 芸術に向き合っている方なら、それがどれだけ孤独で、大変なことか理解出来る、と。本職舞踊家のお茶目さんも感じました。

 今も生きつづける作品たちから、明日の勇気をいただけると思います。
ぜひ!

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「展覧会 岡本太郎 」

[会記] 2023年1月14日(土)~3月14日(火)
[会場]
愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
[開館時間]
10:00-18:00金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
[休館日]
1月16日(月)、2月6日(月)、2月20日(月)、3月6日(月)
[観覧料]
一般 1,800(1,600)円高校・大学生 1,400(1,200)円。中学生以下無料

https://youtu.be/_9NR-6e623c
©岡本太郎記念芸術振興財団