見る・遊ぶ

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初の「日・タイ文化フェス」
大書院で茶会、花会、からくり
覚王山日泰寺で10月1、2日
特設ステージ、飲食ブースわんさ

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 近代書院建築の傑作とされる名古屋・覚王山日泰寺の大書院鳳凰台を舞台に、10月1日(土)、2日(日)、注目の茶会、花展などが開かれます。日泰寺は、その名の通り、日本とタイの友好関係を象徴するお寺です。 広大な日泰寺境内を開放して開催する初の文化と食の祭典「日・タイ文化フェスティバル2022」の催事です。

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 初日の茶席担当は、尾州久田流家元の下村宗隆さん。2日目は、裏千家神谷柏露軒(宗舎長)さん。お二方とも茶どころ名古屋を代表する宗匠です。会場は、格子(格縁)を天井面に升目に組んだ格(ごう)天井を有する、格式の高い厳格な書院広間。どんな趣向の室礼がされるか。茶人の腕の見せどころです。

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 鳳凰台で同時開催の花展は両日とも「ACA JAPAN」が担当。また、初日は玉屋庄兵衛後援会によるからくり人形実演、二日目は「尾張の茶道具」展が開催されます。参加料は3,000円。

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 日泰寺は、タイ(当時シャム=暹羅)国王より日本へ分与された仏舎利(真骨)を奉安するため、明治37(1904)年に創建された超宗派の寺院です。京都との誘致合戦の末、名古屋東郊の現在の見晴らしのいい丘陵地に創建されました。
 客殿である鳳凰台は大正15(1926)年建築。大広間2室(44畳敷、36畳敷)および控座敷4室(15畳敷、12畳敷、10畳敷、8畳敷)からなり、その周囲に1間幅の廊下を巡らせ、外側に落縁を配しています。伝統的な美しい和風の建築意匠を継承しながら、屋根の構造を様式の木造合掌組とするなど新しい技法を加え、規模、質においてこれに匹敵する客殿は極めて少なく、名古屋市指定文化財となっています。

 境内では、日本とタイの飲食、物販・情報、リラクゼーション、協賛企業の約50ブースが出店。特設ステージでは、ムエタイ、ムエタイキック体験、タイ舞踊、日本舞踊西川流、三味線、和太鼓、音楽団、キッズダンスを行います。こちらは入場無料です。

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日・タイ文化フェス主催者で、日泰寺代表役員の村上圓竜さんは「日泰寺から日本とタイの文化の発信をどのように行うか常に考えておりました。文化の発信は個別になりがちで、ムエタイを見るならムエタイだけ、茶道を体験するなら茶会と、どうしてもそれだけになってしまっているのが現状です。駐日タイ大使とお会いした際、日本とタイのイベントが出来ればいいですねと背中を押して頂き、日本とタイの文化を一カ所で総合発信・体験ができるイベントを企画しました」と話します。 「タイ文化であるムエタイやタイ舞踊など、日本文化である茶道や華展などに触れて、楽しんでいただきたいと考えております」と来場を呼びかけています。

日・タイ文化フェスティバル2022
[日程]
2022年10月1日(土)・2日(日) 9時~17時(鳳凰台催事は10〜15時)。雨天決行。


[会場]
覚王山日泰寺(愛知県名古屋市千種区法王町、地下鉄覚王山下車)
[ウェブ]
https://www.nittaiji.or.jp/
問い合わせ 日・タイ文化フェスティバル運営事務局
電話052(962)2711