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「一碗拂邪気招福」
熱田神宮の開炉月釜
裏千家愛知第三支部

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「一碗拂邪気招福」。コロナ退散を願う裏千家の座忘斎家元が書き下ろした軸が11月15日、名古屋・熱田神宮で4カ月ぶりに再開された月次茶会の薄茶席に掛かりました。

 会場は千秋閣。8畳二間を開け放って16畳の書院式の茶室です。コロナ禍の波が何度も押し寄せて、延期に延期を重ねて、やっと茶会に漕ぎ着けて、家元から書き下ろしを頂戴。表装出来立てのお軸だそうです。米禽の伊賀焼写し花入に、ハシバミに常満寺椿。楽一入の向獅子香合が、邪気払いのお供を努めます。
 IMG_3998.JPG道具畳は、開炉にふさわしい華やかな大倉陶園の金襴手の皆具。室礼は、水野宗佑幹事長ら裏千家愛知第三支部の常任会メンバーの持ち寄りとのことですが、持ち寄りにありがちなチグハグさはなく、邪気払いと茶の湯の正月を2大テーマにしたすっきりした組み合わせです。

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寄付の大書院「龍影閣」は、広間2間を開け放って、広さ36畳敷。横にぐっと長くて高さがあまりない珍しい幅三間(6㍍弱)床の間に、松花堂昭乗筆の三幅対の絵の掛け軸が掛かりました。本席にごく稀に三幅対がかかることはあっても、さらっとが身上の寄付に三幅対は異例中の珍事でしょう。

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