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プロ・アマ異色の合同展
「繚乱の華」」名古屋で開催
長江惣吉さん最新「曜変天目」も

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 プロ・アマ異色の合同展「繚乱の華」」が名古屋市東区大幸の市民ギャラリー矢田で2021年9月22日開幕し、26日まで開かれています。入場無料。

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 名古屋市内の山田、富田、南陽、志田味の4地区会館に集う趣味の会の合同展です。この4館の指定管理者を務めるコスモコンサルタント社を率いる内藤千賀弘さんが、ゲスト作家を招きプロ・アマ異色の合同展としてプロデュース。年々、内容充実している注目の展覧会です。

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 今回はゲストに、中国陶磁の最高峰「幻の曜変天目」を本格再現して国際的に注目を浴びる陶芸家長江惣吉さん、さらに山車・堂内木彫の第一人者で90歳の今も旺盛に彫刻活動に励む駒田正則さんを招いて、2人の最新作が初公開されております。

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 長江さんは、1万個焼いて1個出現するかどうか、という久々の会心作・曜変天目など25点を出品。天目茶碗の内側に広がる幻想的な星月夜。曜変天目は内に宇宙を秘めたミクロコスモスのよう。このほか、曜変再現の過程で編み出した技法を用いて焼成した、虹色や銀の光沢を放つ天目や盃などを展観しております。

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 駒田さんは、静的な仏像彫刻の常識を破り、躍動感みなぎる「韋駄天迫奪」や、大魚に乗って荒波をわたる「魚籃観音」など意欲作8点を展示。伝統踏襲から踏み出し木彫作家としての個性を放ちます。卒寿のますますの進境には目を見張るものがあります。
 3つの展示室を内藤さんの独創の書と空間演出により「風」「水」「光」のテーマで、100点の出品作を関連づけて構成。妻の華道家脇田智香さんの和洋の生け花作品と相まって、空間演出の妙をたたえております。

 プロの作家たちの作品に触発されて、趣味のアマ作家たちの絵画、シャドーボックス、書などの諸作品もレベルアップ。

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 不思議な立体感が魅力のシャドーボックスは、教室主催の岩戸洋子さんのプロ作品も交え、見応え十分。村中弘治さんの油絵パノラマ超大作「神力の伊吹〜恵〜」「神力の伊吹〜大地〜」など、アマチュアの域を超えた作品が並びます。