五輪祝う花の作品数々
名古屋・久屋大通庭園で無料開催
「花文化を世界遺産へ」フェスタ
名古屋市中区の「久屋大通庭園フラリエ」(旧ランの館)で、生け花やフラワーデザイン、寄せ植えなどを一堂に集めた花の作品展「花文化ど真ん中フェスタ」が8月8日まで開かれています。入場無料。
広さ600平方メートルの大規模アトリウム「クリスタルガーデン」をメイン会場に、華道の草月流、小原流、日本生花司松月堂古流、石田流などが生け花やフラワーデザイン、寄せ植えといった作品75点を展示しています。
作品の中にはオリンピックをイメージしたものが数多くあります。
枯れた草や白いカーネーションをアレンジし、聖火をかたどったフラワーデザイン「オリンピックトーチ」。5つの色の花や葉の鉢植えで「五輪」のマークを表現した作品。純白のユリから五色の線が伸びてブルーインパルスによるオリンピック開幕式の曲技飛行を思わす生け花。細い花びらがうねるように咲く赤いユリで、開幕式の花火をイメージした生け花...。
コロナ禍の感染拡大で重苦しい空気を払うような晴れやかで、繊細な花の作品が、来場者を喜ばせておりました。
また、会場内では、生け花指導者による生け花の実演会があり、花を生けながら作品を仕上げるツボを手際よく伝授。おおくの花愛好者が聞き入っていました。
作品展は、愛知県内外の個人、団体でつくるNPO法人花文化を無形文化遺産に推める会が主催。花の生産全国一の愛知から、華道、園芸、フラワー装飾、花き生産、品種改良などの日本の花文化を、ユネスコの世界無形文化遺産へ推し進める ことを活動目的にし、2017年に発足しました。
会期は前期2021年8月5〜6日、後期同7〜8日。作品入れ替えあり。
名古屋都心のオアシスともいうべき園内は、夏の花々が咲き乱れ、とくに水面を渡る風が心地よい大きな池は、水蓮が見ごろになっていました。