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2年ぶり流祖忌復活
宗徧流名古屋支部
献茶式に続き格調と雅味の3席

茶道宗徧流名古屋支部が第二十回流祖忌引追善茶会を2021年4月4日、春雨がそぼふる名古屋・八事山興正寺の茶苑で開きました。竹翠亭での濃茶、耕雲亭での薄茶、さらに若手による想耕庵の薄茶の三席それぞれに、流祖に対する敬慕と追善らしい格調と、若緑滴る季節感を添えた取り合わせです。同門の茶人たちが2年ぶりの流祖忌復活を喜びあいました。

茶会に先立って、献茶式が厳修。竹翠亭の次の間にある立派な仏壇に流祖の位牌を安置し、僧侶3人が読経をあげる中、高山宗徳支部長が献香、続いて野村宗和氏が真台子の点前により厳かに献茶を執り行いました。

参集した同門の皆さんがそれぞれ焼香し合掌、茶道精進を誓いました。

献茶式

高山支部長が「こんなコロナ禍でも、少人数でもやりたい、やらなくては。三密を避けて、お茶をたのしみましょう」とあいさつしました。参加者は例年の半分に絞って、一般客は招かず。お菓子もお茶もそれぞれ各個、各服で盆に載せて運んで、お客手ずから取る。なるべく接触を避けるニューノーマルの感染対策です。

濃茶席

薄茶席

何年か前に伺った時より、一段と吟味した茶器、趣向です。宗徧らしい侘びに控えめながら華やかな雅味が加わって、心にくい取り合わせを堪能しました。

茶人らしい遊び心を添えたひと工夫が、withコロナの時代の茶の湯にアクセントを付けていました。

若手席