味わう

　名古屋・熱田神宮の参拝の楽しみの一つに、月次献花の鑑賞があります。

　当地の生け花流派２２団体でつくる崇敬団体「よもぎ花道会」が毎月１、15日に交代で献花、本殿参道ぞいの花台に作品を飾ります。令和３年度のしんがりを務めたのは池坊中央委員の木野峯子さんとその社中です。

　草花の生命力を引き出し、自然の中に美と調和を見出す流風そのままの造形は見事です。和の空間にも、現代の暮らしにも合う作品群。器とのハーモニーもよく、しばし見とれました。

　一足早く咲いた桜花に、春本番を感じたひとときでした。