一分閑話16〜服部清人〜ふと甦るあの光景は
校門へ続く坂道の先に浮かんでいた白い雲
埃っぽいグランドに置き去りにされたボール
しんとした理科室に漂っていた薬品の匂い
プールの授業のあとの教室を吹き抜ける柔らかな風
夏練のあとに飲んだサイダー
風邪で休んだ日の置時計がこちこちと時を刻む音
学生時代に経験した一場面が何かの拍子に今でもふっと甦る。
人は言葉ではなく、五感で一瞬を記憶しているものらしい。
ぎゃらり壺中天主人
©️YOKOI Kazuo
校門へ続く坂道の先に浮かんでいた白い雲
埃っぽいグランドに置き去りにされたボール
しんとした理科室に漂っていた薬品の匂い
プールの授業のあとの教室を吹き抜ける柔らかな風
夏練のあとに飲んだサイダー
風邪で休んだ日の置時計がこちこちと時を刻む音
学生時代に経験した一場面が何かの拍子に今でもふっと甦る。
人は言葉ではなく、五感で一瞬を記憶しているものらしい。
ぎゃらり壺中天主人
©️YOKOI Kazuo