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浅井宗巌さん友好の散華
ACA花展in「日・タイ文化フェス」
仏教聖地・日泰寺で満開

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ブッダの舎利(真骨)を奉安する日本唯一の超宗派の寺院、覚王山日泰寺(愛知県名古屋市千種区法王町、地下鉄覚王山下車)で2024年10月5日、「日・タイ文化フェス2024」が2日間の日程で始まりました。日本の伝統文化紹介では、近代書院建築の傑作とされる名古屋・覚王山日泰寺の大書院鳳凰台を会場に、花展、茶会が開催されました。

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生け花や芸術活動を通して国際交流に取り組む「ACA JAPAN」(名古屋市中区)所属の華道家らが約30点の作品を出品し、待ちに待った錦秋の到来をことほぎました。

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花、花器、背景と三位一体の日タイ祝いの散華が、ひときわ目を引きました。同会副会長で「陣中茶乃湯保存会」の浅井宗巌さんの作品です。日泰寺は、タイ(当時シャム=暹羅)国王がインドで発掘された仏舎利を日本に分与、その受け皿として建立された歴史があります。密集する花弁が火球を成すピンクッションを、日の丸に見立てたのでしょうか。南国産のストレリチアの表情豊かな緑の大葉の一部に金粉をまぶし、優美に踊るタイ伝統舞踊の手振りを象徴し、日タイ友好の散華を大胆かつ華やかに撒きました。

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花器もふるっています。タイ王室専用窯だったゴージャスなベンジャロン(ベンチャロン)焼。金彩をふんだんに施した繊細で緻密な絵付け。ため息が出る豪華さです。

さらに、背景幕がわりに、タイの少数民族が手機で織ったエキゾチックなシルク衣装を掛けて、三位万端。おおらかに華やかに日・タイ文化フェスの祝歌を歌い上げます。

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今年9月に一般社団法人「いけばな心月」を発足させて一派を創流した蜷川栗芳さん、安達華伸庵さんの正副代表コンビは、大ぶりの二重切竹花入に、朝鮮マキ、ツルウメモドキ、リンドウを大胆に三種生け。古典的な様式美を守・破・離。新たな芸術的な感性美に挑みました。

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水を張った水盤に、自然の植生さながら、草花のけなげな姿を、さりげない超絶技巧で生けて見せた草月流の村瀬智万里さん。吾亦紅、雪柳、コスモスなどの細い茎の草花を剣山などの花留めをいっさい使わず、佇立させました。生態系が微妙なバランスの上に成り立っていることに、気づかされます。

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孔雀ヒバと小菊を組み合わせ、名古屋城の金のシャチホコを格調高く、どこかユーモラスに造形した日本華道松月の野村天恵斎さん。

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流派の枠を越えて、自由闊達な華道家たちの気概がこもった作品は見応えがあります。

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