拾穂日乗〜青竹余材で初釜準備〜1月7日「橦木館初釜」へ蓋置や灰吹
年の瀬、新春の初釜に備えて青竹の余材で蓋置や灰吹、尺八の花入を作りました。これまで、複数の方から青竹茶器をいただいておりましたが、鬼籍に入られたり、交友が途絶えたりで、今季は手持ちゼロ。
ネット通販で見たり、茶道具店のカタログを見ると、思いのほか高価で驚きます。もらえるのが当たり前だと思っていた自分が恥ずかしくなりました。
表千家流の茶人たちが茶会で使う青竹は自分で切るもの、と常々言っていたのを思い出し、それなら自分で作るべし、と。まず、青竹切り専用のノコギリを求め、青竹は近くの竹藪を間伐した余材があったので、それを切り出しました。
亭主自らが茶会のために汗を流すのが尊いのだと、自分に言い聞かせて、蓋置、灰吹、さらに一番簡単な尺八の花入を鋸引き。ど素人なので、できばえはいまいちですが、十数点の青竹が出来上がりました。専用ノコギリと青竹さえあれば、不器用な小生でもできると分かり、うれしくなりました。
尾張藩の御家流であった武家茶道の古流を受け継ぐ有楽流拾穂園(尾州有楽流)が年明け1月7日、名古屋市東区橦木町「文化のみち橦木館」で、市民茶会「寿ぎの初釜 武家茶道で味わう初春」を初めて担当します。
初釜で使う青竹の蓋置と灰吹は整いました。道具組は、町方茶道とは一風異なる武家茶道らしい取り合わせです。
初心者、お茶が初めての方でも大丈夫。気楽だけど、ちょっと凛としたところもある市民茶会へどうぞ。お待ちしております。
詳細は下のチラシをご覧ください。
https://shumokukan.jp/news/new_year2024.html