見る・遊ぶ

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撞木館 総合芸術の場に
水墨画と響く茶・音楽・舞
有楽流呈茶、加藤おりは天衣無縫

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「祈りの水墨画〜沈黙のかたち〜」福田泰古さん個展に寄せて、有楽流拾穂園による呈茶会と「天地つなぐ祈りの風プチコンサート」が2023年11月3日、個展会場の名古屋市東区橦木町の「文化のみち撞木館(しゅもくかん)」内で開かれました。

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会場全館を近作約40点で彩る福田さんの作品世界と共鳴して、お茶と音楽、舞踊が秋晴れの一日繰り広げられ、来場者を総合芸術の世界へと誘いました。

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 有楽流の呈茶会は、中庭に面した和室二間を使って開かれ、床の間は福田さんの水墨画「岩に紅葉」図、花は初咲きの中京椿を代表する名椿「関戸太郎庵」に藤袴。尾張徳川家茶堂の有楽流茶人、心空庵平尾数也の銘「景雲」の竹一重切花入に投げ入れ。

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 茶杓は織田有楽斎の嫡流が孫の代で絶えた後、嫡流の有楽流を継承した織田信長の孫、織田貞置公の作。銘「小太刀」など、撞木館がある場所がもとは名古屋城下の武家屋敷が立ち並び、有楽流の茶がたしなまれた歴史を想起させる道具組で、ありきたりの展覧会添え釜とは一線を画した取り合わせです。

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この日は、名古屋城から徳川園に至る道中、見どころが数多く点在する「歩こう!文化のみち2023」イベント初日に協賛して、軽やかに瓶掛け・茶箱のお点前でお茶を振舞いました。

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 離れの和室で開かれた「天地つなぐ祈りの風プチコンサート」は、午前午後の2回あり、大勢の観客が詰め掛けました。

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石井奈緒美さんの篠笛独奏で始まったコンサートは、加藤おりはさんの神秘的な「五十鈴たたら舞」、声楽の井上亜美さんの歌、さらに福田さんの作詞・作曲の新曲「蒼風」と続きました。

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アンコールでは井上さんの歌唱に合わせて、加藤さんが天衣無縫の舞を中庭で自在に舞って、拍手喝采を浴びました。

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福田泰古さん個展は11月12日まで。観覧無料(要入館料おとな200円)