見る・遊ぶ

見る・遊ぶ

プロ・アマ美の競演
第11回「繚乱の華」名古屋で開催
長江惣吉さん「曜変天目」「茶入」も

IMG_1540.JPG

プロ・アマ異色の合同展「繚乱の華Ⅺ」が名古屋市東区大幸の市民ギャラリー矢田で2023年9月20日開幕し、24日まで開かれています。入場無料。

IMG_1524.JPG
名古屋市内の山田、富田、南陽、志田味の4地区会館に集う趣味の会の合同展です。この4館の指定管理者を務めるコスモコンサルタント社を率いる内藤千賀弘さんが、ゲスト作家を招きプロ・アマ異色の合同展としてプロデュース。年々充実している注目の展覧会です。


ゲストに、中国陶磁の最高峰「幻の曜変天目」を本格再現した陶芸家長江惣吉さん、山車・堂内木彫の第一人者で92歳の今も旺盛に彫刻活動に励む駒田正則さん、1992年岐阜県多治見市生まれの新進気鋭画家高津ゆいさん、墨絵ヒーリングワーカーの安保育子さんを招きました。4人の最新作が初公開されております。

IMG_1534.JPG

長江さんは、ライフワークとして取り組む曜変天目の再現の中で見つけた技法を用いて焼成した、虹色や銀の光沢を放つ花瓶、天目や盃など13点を展観。

IMG_1536.JPG

さらに唐物茶入の写しを焼いた瀬戸焼の伝統を受け継いで、中国・建窯の陶土を使って焼成した肩衝、丸壺、大海などの茶入15点も出品しました。

IMG_1537.JPG
安保さんは、墨絵と出会ってありのままの自然を描く過程で心が癒され、自己肯定感を取り戻した体験を持つ「ものがたり作家」。てらいのない筆遣いの「菊花」「かぐや、月」など4点を出品。

IMG_1529.JPG
3つの展示室を内藤さんの空間演出により、約百点の出品作を関連づけて構成。書の飯田謙次朗さんは空間演出のテーマに沿った書作品を創作。40センチ角のキューブに「愛」「美」など独創の筆を振い、展覧会にアクセントを添えています。内藤さんの妻の華道家脇田智香さんの和洋の生け花作品も相乗して、芸術的な空間を構成しています。

IMG_1543.JPG
プロの作家たちの作品に触発されて、趣味のアマ作家たちの絵画、シャドーボックス、書などの諸作品も個性豊かに。

IMG_1541.JPG
不思議な立体感が魅力のシャドーボックスは、教室主催の岩戸洋子さんのプロ作品も交え、見応えがあります。

IMG_1531.JPG

洋画団体「太平洋美術会」に所属する村中弘治さんは、地元の伊吹山の雄大な景色を大胆な筆遣いで描いた油絵超大作「紫幹翠葉伊吹」などを特別出品しています。

IMG_1533.JPG