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有楽流「お茶体験」好評
老若と分かつ茶の功徳
犬山初の「日本を彩る美しいまるしぇ」
3歳から80代まで多数参加

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和の体験ブースを特集した「日本を彩る美しいまるしぇ」が2023年9月10日、愛知県犬山市の古刹、薬師寺で開かれ、初参加の「武家茶道・有楽流お茶体験」が好評を博しました。

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「あの国宝茶室如庵をつくった大名茶人・織田有楽斎がはじめた茶道、有楽流(うらくりゅう)。織田信長のもとではぐくまれ、その弟・有楽斎が創始した450年続く武家茶道最古の流派です。江戸時代は尾張徳川家の御流となった、美しくきりっとしたお点前を、気軽に体験してみませんか。季節の和菓子、お抹茶付き。楽しみながら、美味しいお抹茶を点てられるようになります」

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そんな呼びかけに、お子さん連れ、子育て中のママ、若いカップル、年配の方々がこたえ、毎回、ほぼ満席。予想外に多くの方々にお茶の魅力に触れてもらえました。

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体験会は、尾張徳川家に伝わった有楽流の流れをくむ有楽流拾穂園が担当。犬山初の「日本を彩る美しいまるしぇ」に出店し、連綿と相伝された古流の作法を、テーブル・椅子席でも対応できるように切り詰めた略点前「茶美会テーブル茶道」でもてなしました。和紙作家の螺澤智子さんが、お盆代わりの手漉き和紙を提供。

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5つのブースが陣取った本堂「瑠璃光殿」の一角にテーブルなどを配置して、30分枠の「お茶体験」を延べ7回催しました。座敷遊び「投扇興」を盛り上げる座元の声高らかな口上、雅楽演奏やバイオリンソロなど、本堂内は喧騒に満ち、文化のるつぼの様相です。ママに抱かれてむずがる幼な子、お茶を取り合う微笑ましいきょうだい喧嘩‥‥。

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常のお茶会では、参加不可の幼い子どもたちも、この場なら参加フリー。みほとけの前で、心を開いての一会となりました。

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抹茶は初めての方、特にお子さんに最初の体験が苦い思い出にならないよう、茶と和菓子は吟味。「お抹茶は美味しい」と思ってもらいたく、濃茶に用いる格別の抹茶で、薄茶を点ててもらいました。「おいしい」。老若男女、とりわけ子どもたちの笑顔が、励みになりました。

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当日は屋内外の会場に様々な21のブース、キッチンカーが出店。主催者によると、マルシェには600人が来場しました。

 お薬師で 老若分かつ 茶の功徳