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「五十鈴たたら舞」熱田デビュー
神秘の奉納舞で神宮魅了
CBCテレビ6月21日夕に放送

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 三種の神器のひとつ「草薙神剣」(くさなぎのみつるぎ)を祀る熱田神宮(愛知県名古屋市熱田区)。6月5日の神宮最大のお祭り「例大祭」には、武芸、芸能、茶道、華道など数々の奉納が行われます。

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WEB茶美会編集部員「お茶目さん」こと舞踊家加藤おりはさん率いる古代舞「五十鈴たたら舞」がこの日、初奉納。境内の文化殿ホールで催された「熱田まつり奉納芸能」に出演し、神秘的でダイナミックな舞を、神々に献じました。

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 熱田神宮奉賛会主管の奉納芸能には、熱田区芸能連盟の会員15社中が出演しました。五十鈴たたら舞は4組目に登場。司会の講談師旭堂鱗林 (きょくどう りんりん)さんが「芸能の神様をまつる奈良・天河神社に伝わった古式舞踊です。明治期に絶えたこの古式舞を復元したもので、本邦初公開(実は熱田神宮初演!)です」と紹介。空席があった前方席に観客がどんどん移動、場内は固唾を呑んで舞台を見守りました。

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 丸山太郎さんが打楽器3種のうち鉦を鳴らすのに合わせて、片手に青竹、もう一手に五十鈴を捧げ持った二人が左右から厳かに登場し、青竹を打ち振りながら、五十鈴を鳴らす中、次々と巫女姿の加藤社中が現れました。  

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 中盤、五十鈴や幣を打ち振るう社中7人と入れ替わるように、髪を榊と幣で結え全身白装束の加藤おりはさんが五十鈴を両手に登場。呪師芸の名残りを色濃くとどめる「方堅め」の儀を行ったあと、和太鼓に合わせてたたら足拍子を踏み、さらに装束をひらめかせて旋舞を速めると、舞は最高潮に達しました。

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 この日は「祈り火と共に」「風と五十鈴の舞」「献火ー捧ぐものー」の3曲が奉納。最初ざわついていた場内は、神秘の舞に魅了されたかのように鎮まりかえり、奉納舞が終わると、大きな拍手が沸き起こりました。
五十鈴たたら舞は、天河辨財天社の御神宝の五十鈴を振り、たたら足拍子で踏みとよめかす古式舞です。明治期に絶えましたが、故原宣之さんが祖型を復元し、後継者となった加藤おりはさんが確立したものです。

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 五十鈴たたら舞の熱田デビューは、東海地方を放送エリアとするCBCテレビが取材。出演後、加藤おりはさん社中にインタビューするなどしていました。五十鈴たたら舞奈良支部のメンバーらも駆けつけ、奉納舞の成功を喜びあっていました。

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6月21日午後5時30分ごろ、夕方ワイドニュース・情報番組『チャント!』で放映予定です。