見る・遊ぶ

見る・遊ぶ

「中日いけばな芸術展」
51流派508人が多彩に花展
品格、ユーモア、個性派、、、百花繚乱

IMG_0224.JPG

 「どれを見てもきれいね」。そんなため息が漏れる百花繚乱の生け花の祭典、第48回中日いけばな芸術展が2023年5月10日から15日まで、名古屋・栄の松坂屋名古屋店の本館大催事場で開かれています。

IMG_0256.JPG
前期展(10、11日)のうち174作品のうち、役員作品や個性派を中心にWEB茶美会が注目した生け花をピックアップして紹介します。

IMG_0225.JPG
会場は大賑わいでしたが、会場入り口あたりに従来あった出店ブースは昨年に続いて今年もなく、コロナ禍の影響は尾を引いているようです。

IMG_0243.JPG

 会記は中期展(12、13日)後期展(14、15日)と分かれ、51流派508人の作品が出品されます。

IMG_0227.JPG

草月流犬飼文柚さんの紫のクレマチスの花笠と純白のキキョウラン。朱色が鮮やかな中国陶磁との取り合わせが目を惹きます。

IMG_0232.JPG

池坊山下祐己雄さんの現代空間がぐっと華やぐ、アクセントが効いた作品。大胆さと繊細が程よいバランスを保っていますね。

IMG_0235.JPG

小原流金森厚至さんの巧みな構成が光る作品。深山を深く分けいって見つけた桃源郷のよう。

IMG_0236.JPG

八代流稲垣輝猪さんの作品(中央)。語りかけてくるような親しみを感じます。

IMG_0237.JPG

日本生花司松月堂古流の林勝至軒さんの作品(中央)。花材を絞り、緊張感ある格調の高さを表現しています。

IMG_0239.JPG

「秘すれば花」。ベニバナを竹籠状の囲いと大王松で覆った草月流熊本梨里さんの作品。思わず、覗きたくなります。

IMG_0244.JPG

姫泰山木とミズキ、各種アルストロメリアを豪奢に用いた日本生花司松月堂古流の加藤杪美さんの作品。

IMG_0249.JPG

プチプチを取り忘れ? いえ、観葉植物のタニワタリを、あえて包装材で包んだまま出品した、ちょっと人を食った作品。「カエルの卵のよう」などと、注目度抜群だった草月流内田冬良さんの作品。

IMG_0250.JPG

「俺でも、これならできる」。おじさんがポツリ。ですか(笑)。池坊太田ひろ子さんの作品「美しい星」。

IMG_0251.JPG

ギボウシとドウダンツツジの緑、濃淡を描く芍薬が対照的な真生流脇田智香さんの作品。

IMG_0254.JPG

「渡らずに聞く人もあり河鹿沢」(森村誠一)の句に着想した巧みな構成。石田流石田雅翠さんの作品。

IMG_0257.JPG

ハート状のガラス水盤にユーカリの枝を音符状に投げ入れて、手前のマリモや芍薬とコーラスするよう。石田流石田有賀里さんの作品。