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八事興正寺に新名所「ライブラリーサロン華宮」
景観抜群、ピアノ名器も導入
有楽流拾穂園5月14日の大茶会「野点初陣」

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 名古屋を代表する名刹に、参拝者と僧侶が交流できるサロンがオープンしました。
八事山興正寺(名古屋市昭和区八事本町)に新装開場した「ライブラリーサロン華宮(けぐう)」です。参拝に訪れた人の休憩場所、気軽に僧侶と語らい、交流できる場として設けられたものです。スマートフォンやパソコンからしばし離れ、八事山の風光明媚な景観を眺め、本を読みながら、抹茶や季節の和菓子などを楽しむこともできます。

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 カフェでは、抹茶&和菓子(税込み1,000円税込)、コーヒー(税込み500円)の用意があります。フリードリンクもあり、希望によって有料、無料の利用ができます。

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 エッセイを書き俳句も詠む、文化芸術に明るい西部法照住職の肝入りで造られたこのサロン。多目的ホールを全面改装し、天然木材をふんだんに使ったモダン感覚の和の雰囲気あふれるサロンに生まれ変わりました。デジタルデトックス(スマートフォンやパソコンを使わない)空間とすることで、日常とは異なる時間を豊かに過ごすことを提案しています。「想う」「人生」「美」をそれぞれ考える書棚があるのも魅力です。

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 もう一つの目玉は、新たに導入したピアノです。ピアノの名器として知られる1916年ベルリン製のベヒシュタイン B-200 モデル。ドビュッシーは「ピアノ音楽はベヒシュタインの為だけに書かれるべきだ」と絶賛していた全盛期のピアノです。
IMG_0103.JPG 浜松のピアノ修理会社「冨田ピアノ」から借りて、名古屋の宗次ホールでこのピアノで演奏会を開いたこともあるピアニスト小倉貴久子さんが「お嫁入りのキューピッド役」となって、導入が決まったそうです。日本を代表するフォルテピアノ奏者の小倉さんが、同サロンの柿落として2023年4月22、23の両日、新譜を発売したばかりのベートーヴェン最後のソナタ3曲を演奏しました。粒立ちのいいベヒシュタインの音色、そして豊かな響きを持つこのサロンは開放感にあふれ、ほかのどこにもない演奏空間でした。演奏後の余韻を客席でコーヒーを飲みながら味わうことができるのも、嬉しい限り。独自の魅力をたたえた空間として注目を集めそうです。

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 講演会や演奏会場としても活用される予定のライブラリーサロン華宮ですが、茶席利用の一番乗りは、5月14日(日)に興正寺境内5ヶ所で催される「弘法大師御誕生1250年記念 茶美会第二回大茶会」です。当WEB茶美会を運営するNPO法人茶美会日本文化協会が主催します。表千家、有楽流、志野流香道などが茶席3つ、香席1つ、即興ライブや空間演出がある総合的な和のフェスティバルです。ライブラリーサロン華宮は、野点気分の薄茶席として有楽流拾穂園の長谷義隆が席主を務めます。野点傘に短冊か扇面の書、立礼卓という定番の室礼に依らず、記念茶会のテーマに添い、この広い空間を生かした趣向をどう演出できるのか、席主の腕のふるいどころです。「伝統と革新」を両輪に、これまで「摩天楼茶会」「ミステリー茶会」「THE御殿茶会」「名城茶会」「三英傑茶会秀吉席」など、独自の茶の湯空間をその都度創出してきた席主のささやかな挑戦に、どうぞご期待ください。

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弘法大師御誕生1250年記念茶美会第二回大茶会
前売り会費  7000円(全席可)
U 25券  2500円(濃茶・薄茶席+即興ライブ・空間演出観覧)
=25歳以下対象
お気軽券   1500円(薄茶・番茶席+即興ライブ・空間演出観覧)=残席わずか


【お申し込み】
各席主、又は主催者 電話080・5138・8001
  メール sabiejapan2021@gmail.com

◯ご希望の方は、郵便番号、住所、氏名、電話番号、希望券種、枚数を記入して、sabiejapan2021@gmail.com へメールをお願いいたします。
U25券ご希望の方は、年齢確認できる身分証明書の画像を添付ください。
以下の当法人の口座(振込手数料はご負担ください)に入金確認後、
茶券を発送させて頂きます。

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