見る・遊ぶ

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卯の開運パワー 飛躍と繁栄を
拾穂園から縁起物2題
WEB茶美会 年頭ご挨拶

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 数あるサイトの中から当「WEB茶美会」をご覧いただき、感謝申し上げます。

皆様に謹んで新年のお祝いを申し上げます。

  新年2023年の干支は「卯(う)」。生命力あふれるうさぎにあやかって、飛躍と繁栄の開運を招きこみましょう

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 拾穂園を飾る新年の破魔矢は、うさぎを神使とする日向・鵜戸(うど)神宮の縁起物。破魔矢の台に、うさぎの模様がかたどられます。

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 「鵜戸さん参りは 春三月よ 参るその日がご縁日 ハー コンキー コンキー」と唄う宮崎民謡でも親しまれる鵜戸神宮。黒潮洗う日向灘に面した断崖絶壁の洞窟に、朱塗りの本殿が鎮座しています。奇岩を波濤が砕く絶景に息を呑みます。参拝は石段を上るのではなく、絶壁伝いに下りていくと、本殿がある洞窟に着きます。この岩屋は、海神の娘、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)の出産場所とされる日本神話の舞台。安産、育児、夫婦円満などを願う人々の信仰を集めています。

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 鵜戸神宮の神使はうさぎ。神の御心を代行して現世への使者とされます。洞窟奥には、撫でると病気平癒、開運飛翔などの願い事が叶うとされる「撫でうさぎ」像があり、うさぎの絵馬、破魔矢、お札など鵜戸神宮ならではの縁起物がいっぱい。

 さて、キモかわいいうさぎの香合は、古い萩焼。江戸中期の茶人、僧観山が箱書に「古萩焼 兎香合」と記しており、江戸前期はありそうなレアものです。こんなキモかわいいうさぎはなかなかいない!

 歳末の茶器セールでは、例年、新年の干支をあてこんだ茶道具が数多く出品されます。昨年末も同様でしたが、兎といえば餅つき、カワイイだけ、とか。発想、形が類型化、定型化して、茶味に欠けていて、ぜひ欲しいものにはなかなか出合えません。

 うさぎの破魔矢とうさちゃん香合、脱兎の勢いで今年も跳ねます。

  WEB茶美会は茶・花・芸どころ中京圏初の専門ニュースサイトとして2021年4月末に誕生しました。22 年末までにお茶会レポート、「万葉抄」「一分閑話」「拾穂園日乗」「一器・一花・一菓」などのトピックス、ニュース、コラムなど約400本の記事・動画を配信するとともに、関連の行催事情報を多数を皆様に弛まずお届けしてまいりました。 

 この間、コロナ禍の大波が幾度も押し寄せ、お茶、花、美術、舞台芸術関係の催事が中止、延期を余儀なくされる中、記事を途切らすことなく、定期的に情報、話題をお送りできたことは、これも閲覧の皆様、会員各位のご支援、ご寄稿者のお力添えの賜物と感謝申し上げます。

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 当サイトは、NPO法人茶美会日本文化協会が非営利のデジタルメディア事業として運営しております。非営利とはいえ、サイト開設はもとより取材、編集、運営などには相応の費用がかかります。茶・花・芸どころ中京圏に必要とされるメディアとして成長し、事業を継続していくには、皆様の支えが不可欠です。

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 茶美会日本文化協会は、WEB茶美会が皆様の豊かな人生の「窓」になるよう、本年も情報発信してまいります。関連団体の拾穂園と連携して実際の茶会、芸術創造など「リアル二刀流」で有意義な事業を推進していきます。なお一層のご愛顧のほど、よろしくお願いします。

令和5年元旦

  WEB茶美会 編集長 長谷義隆