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学生茶道うれしい再開
中京大文化茶道部
新人迎え第43回若竹茶会

16294828961885.jpg コロナ禍は全国の学生茶道に多大な影響を与えました。名古屋圏を代表する私学、中京大学の茶道部も茶会の中断を2年間余儀なくされ、部活動は大きく停滞しましたが、やっと茶会が解禁され、再スタートを切りました。

 同茶道部を指導する松尾流の三宅宗完さんから、うれしいレポートがWEB茶美会に寄稿されました。

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 この2年間、学生茶道部の多くは茶会の開催許可も下りず、悔しい思いをした学生も多かったことと思います。

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毎年夏に開催される中京大学(名古屋市)文化会茶道部の第43回若竹茶会が、3年振りに大学に隣接する八事山興正寺の竹翠亭で開催されました。
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 寄付の掛物は森村宜稲筆 蛍狩りの画。
本席の掛物は松尾流当代の家元筆の夏の字に、松尾流四大学茶道部を設立した故・尾関宗般師が清風入梧竹(せいふうごちくにいる)と添え書きした出会いの軸です。

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宗旦好の虫籠の花入にホタルブクロ。
お点前は桐丸卓です。
加賀瑞山作 トルコブルーの末広型の水指に薄茶器は蛍蒔絵の中次。
茶杓は先代家元作の銘 筧。
茶碗は杉本貞光作の粉引。蓋置はデルフトです。

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菓子はきよめ餅製 谷川。松尾流五代 不俊斎の好みです。
干菓子は富山県から取り寄せました、五郎丸屋製 薄氷の蛍バージョンです。

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 お陰様で、本年は多くの新入部員を迎えることができました。
お点前デビューした2年生、フォローした3、4年生、お運びや水屋を頑張った1年生。皆、力を合わせてお茶会を開催することができました。

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御来席いただいたお客様、本当にありがとうございました。
 文・写真 松尾流 三宅宗完