見る・遊ぶ

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芸術に潜む霊性を具象化
「Wabi-Sabi PROJECT」
加藤おりは、茶・書 とダンス融合

スペイン舞踊家加藤おりはが企画・制作・主演した異色のダンス映像作品「Oriha Kato Wabi-Sabi PROJECT」第1作が完成しました。上映会が4月28日、名古屋駅徒歩5分のカルチャー発信基地、ホリエビル2階ギャラリーNAで開かれました。
同作品は、国内外で活躍する加藤おりはが茶道、書道と出会い、日本の伝統文化のフィルターを通してダンスの本質に迫る。映像美に満ちた3部作です。日本文化の美しさ、揺らぎの美を新たな着想で捉え直した作品ともいえます。
お客様からは「芸術の底にあるスピリチュアルなものを具象化した」「書道パフォーマンスとは次元が違うアート作品」「三部作が関連づけられ、一つの作品になっている」などと高評価をいただきました。

このアドレスで、視聴できます。 https://youtu.be/cECBjd0ZIqA 

上映会後、アフタートークがあり、制作に携わった藤井三千(映像監督)、やまだしげき(クリエイティブディレクター)、長谷義隆(有楽流茶道)、服部清人(書家)、加藤おりはの5氏が出演。予想以上の手ごたえに、トークは盛り上がりました。 実は長谷、加藤、服部の3人はNPO法人茶美会日本文化協会の理事を務めております。Oriha Kato Wabi-Sabi PROJECTは、加藤おりはという傑出した表現者を得て、その発想、表現を異ジャンル協働から新たな芸術創造を目指す茶美会のネットワークが後押しして、できたアートなのです(文化庁芸術助成事業)。 

加藤はアフターコロナを見越して、従来の殻を打ち破る手法で、茶道を盛り上げたいと次の構想を練っています。「街角や伝統的な庭園などで、お茶の点前所作をダンス化した所作ダンスを大勢の人たちが突然繰り広げる、ユニークなフラッシュモブ作品を作りたい」と言います。茶美会日本文化協会は、計画を詰めて、参加者、製作費を募ることにします。 

写真は、NPO法人茶美会日本文化協会の本部茶室「拾穂園」での撮影風景