味わう

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拾穂日乗〜ソメイヨシノ開花〜茶会の趣向急きょ変更

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 東京に続いて東海地方でも桜だよりが届いた2023年3月16日、愛知県稲沢市の拾穂園のソメイヨシノが開花しました。例年、3月下旬が咲き始めですから、最も早い開花となりました。

桜の代表種ソメイヨシノは息子と娘の誕生を記念して、敷地のうち長屋門に近くに植樹。すっかり成長し、春の拾穂園を彩ります。

 園内の桜が見ごろの時期、拾穂園では花見の茶会を例年開催してきましたが、3月中旬に繰り上がった開花に、週末19日に開催の茶会は急きょ、趣向を変更することにしました。

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 桜の開花を待つ間の「梅の残花、残り香」を楽しむテーマで万端、準備をしていました。しかし、5月並みの陽気に梅は満開を過ぎて、落花盛ん。茶庭から遠目に見る白梅は散り果て。この陽気では桜も一気に咲きそうです。
 梅はもちろん、まだ先とたかをくくっていた桜ですら自然に機先を制せられ、はて、困りました。
大寄せの茶会では、直前の道具全面差し替えなんて、とうてい無理ですが、小回りが効く自宅茶室の良さ。困りながらも、大幅に道具を差し替えました。
 

 茶は古法を尊び、作意は新しかれ。古来、茶人の教えです。季節を少し先取りした趣向が、嬉しいもの。季節の変わり目、茶人は楽しみつつ、右往左往します。