知る・学ぶ

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龍の開運パワー 飛躍と繁栄を
拾穂園から縁起物2題
WEB茶美会から年頭ご挨拶

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 数あるサイトの中から当「WEB茶美会」をご覧いただき、感謝申し上げます。
皆様に謹んで新年のお祝いを申し上げます。
新年2024年の干支は「辰(たつ)」。辰年です。正式には甲辰(きのえたつ)といいます。
大空を悠々と駆ける龍にあやかって、成長・開運の年ともいわれています。

拾穂園初釜を飾る新年の掛け軸は、そのものずばり龍虎の双幅です。群雄割拠の戦国末から桃山時代に生きた武将画人山田道安(やまだ・どうあん、1505~82年)が描いたもの。奈良県天理市の山田岩掛城主。雪舟の風を慕い、その画風は粗にして野なれど卑にあらず。豪放闊達、どこかユーモラスです。猫を好んで描いたとされるだけあって、虎はまるで山猫のよう。

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龍虎の双幅は愛知県稲沢市の拾穂園で1月14日午前、午後の2回催す初釜でご披露します。聞香、濃茶、薄茶などを内容とする初釜に続いて、恒例の茶器研究会では「西国大名のお国焼」をテーマに、朝鮮系の陶技を導入して茶陶隆盛を見せた薩摩焼、上野焼、高取焼、唐津焼、萩焼、そして出雲焼の茶碗や水指、茶入など伝世の古陶を手に取って鑑賞してもらいます。詳しくは、下記のメールに問い合わせください。

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さて、もう一つの干支は竹の蓋置です。炉用の挽き切りの竹にちょっと細工を施して、口、目、角を付け、席中に持ち出して身の前に横置きすれば飛龍のごとく。柄杓や釜の蓋を置く時は立てて、昇龍の如く。席中の注目を集めること、請け合いです。

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裏に「八十六翁 朱印(丸にホ)」の落款があり、益田鈍翁にも重用された名古屋の指物師長谷川甫斎の作と分かります。名古屋ものの焼き物に詳しく、松尾流のかつての隆盛を支えた茶人でもあった甫斎。高齢になっても、衰えない茶人指物師魂のウイット。ありそうでない、珍品蓋置です。ヒゲが片方外れていたのを、竹の小枝で補修して、出番到来です。

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飛龍の水墨画とドラゴン蓋置、昇龍の勢いで今年も飛躍を期します。

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令和6年元旦

WEB茶美会 編集長 長谷義隆

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