万葉抄
雪解け始まる雨水
雛祭ちなみ桃花、連翹
二十四節気の「雨水(うすい)」。今年は2月19日(日)です。雨水とは、降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃のこと。山に積もった雪が解け出し、田畑を潤します。
昔から、雨水は農耕を始める時期の目安とされ、期間は2月19日から啓蟄の前日にあたる3月5日まで。
今朝、急に思い立ち、長らく冬眠していたお雛様を探し出し、荘りました。
雛祭りは昔、水に関係する行事でした。その理由は、奇数が重なる日(雑節)なので、縁起の良い日とされていますが、凶に転じやすいとされ、人形に厄を移し川に流していたからです。
その関係で雨水の日に雛人形を飾るのが良いとされます。
桃の花と連翹(れんぎょう)の2種にしたかったのですが、どうにも締まらず、椿の登場となりました。
文・写真 内藤 啓