知る・学ぶ

知る・学ぶ

拾穂日乗〜冬支度 庭の剪定〜はや迎春ムード

IMG_8487.JPG

3つの茶室が植栽の緑に囲まれるように立つ拾穂園。小間、広間、田舎家風の茶室ごとに趣が異なる茶庭が付属します。秋からとびとびに行われた庭木の剪定がやっと終わりました。

IMG_8485.JPG

 最も手間がかかるのは、母屋の玄関にかかる門松です。数々の名園を手がける職人が1日がかりで、老松五雲を披くが如き松枝に鋏を入れて、松葉、枝をすかして形を整えてゆきます。

 母屋2階の大屋根の鬼瓦に届くようなカイヅカイブキの大木もあり、その剪定は、鳶職もかくやの身の軽さが求められます。

IMG_8486.JPG

 いくつもの花笠を重たように枝葉を切り揃える槇(細葉)、クロガネモチ、沈丁花など多くの木々や楓、梅の樹形を整えたり、、、。

 数百平米に及ぶ屋敷全体の植栽。茂り放題だったのが、茶庭を整備してから、それ以外の植木にも定期的に手をいれるようになって、茂りすぎの枝葉が落とされ、日当たり、風通しが良くなり、全体に生き生きしてきたようです。
 剪定が終わると、庭はさっぱり、冬支度。迎春ムードすら漂います。師走まであとわずかです。