万葉抄
道端のどくだみ
小さな花に寄せて
咲きあることを われは忘れず
斎藤茂吉
現代訳すると、
道端に小さなどくだみの花が咲いています。どんなに小さくても、微かな存在ではあっても、この大地に咲いてくれているどくだみのことを私は忘れません。
どくだみの花を摘んだ後、驟雨...。
困ったなぁと、暫し雨やどりしている際、落ちている花に気づき、見上げたら、小さな白い花。ヒメシャラでしょうか......?
どちらも小さな花ですが、清楚です。今年は梅雨は異例の短さでしたが、雨天の鬱陶しさを一掃してくれました。
文・写真 内藤 啓