万葉抄山なみ遠に春はきてこぶしの花は天上に 2022.02.17 山なみ遠(とほ)に春はきて こぶしの花は天上に 雲はかなたにかへれども かへるべしらに越ゆる路 三好達治「山なみとほ」 辛夷(こぶし)は早春に冬枯れの山野で咲きます。 しかし、春は名のみ、今冬最大級の寒波がきました。 花弁が細い幣辛夷(しでこぶし)は、別名を姫辛夷。 幣辛夷の開花時は葉がないため、 それだけを活けると寂しく、他の葉物と合わせて使う方がいいのですが、 あいにく合わせる草花がなく、一種活けになりました。 文・写真 内藤 啓 #2022 #2月 #コブシ #万葉抄 #内藤啓 #幣辛夷 #知る・学ぶ #花 #茶美会