知る・学ぶ

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万葉抄
大晦日の枯芙蓉
やつれてなお美しく

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 2021年の世相を一字で表す「今年の漢字」。京都・清水寺の森清範貫主が筆をふるったひと文字は「金」でした。
 猛暑のなか、美しく優雅な姿で楽しませてくれた芙蓉は、季節の移ろいとともに、枯れていき、今は黄金色に輝いています。
 その花の姿には、一抹の寂しさとともに、力の限り生き抜き、生を全うした清々しさも感じます。


 文・写真 内藤 啓