知る・学ぶ

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万葉抄
亀甲竹に紅白の椿
茶美会第1回大茶会の盛会祈り

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 27日、28日開催の「茶美会第1回大茶会」のご盛会を祈り、お気に入りの亀甲竹の花入に紅白の椿を入れました。

紅白が縁起が良い色となった理由は、諸説あります。

 日本人は昔から、「ハレ」と「ケ」を意識していました。
「ハレ」は特別な日、非日常という意味があり、「ケ」は普段の生活、日常という意味があります。
ハレの日の食べ物として、赤飯を炊き、餅を振舞う習慣があり、「赤飯と白い餅」から「紅白はおめでたい」という概念を持つようになったという説。

 また、室町時代に、中国からの輸入品の箱すべてに赤と白の縄が縛り付けられていました。
これは、中国側が輸出用の品と他を区別するために使用していたのですが、日本側はこの縄を贈答に使用する習慣と誤解し、日本で贈答品に赤と白の紐をかけるようになりました。それが、水引きの起源となり、「紅白」が縁起が良いものに結びついたという説もあります。

 草花を求め歩き、花を入れ、その添え文を書くために調べたり、勉強する機会をいただいたWEB茶美会の長谷編集長、編集部の加藤おりはさんはじめ茶美会の皆様に心から感謝申しあげます。

 文・写真 内藤 啓