知る・学ぶ

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万葉抄
芒の穂が揺れて
旅への思い込め

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 小説家永井龍男は、

「9月に入ってからのある日、私は身辺を振り返る。
少年期もそうであったし、若い時も老いた今もそうである。

別に珍しいことではあるまい。

四季の変化に恵まれた島国の人間の生理が、自ずとそうさせるのである」
と書いています。
夏が逝く...。

 残暑がまだまだ続きますが、朝な夕なに吹く風は、涼やかになってきました。

昨年の夏は、来る2021年は旅に出ることができるようになるだろうと楽しみにしていましたが、未だ感染症の収束には程遠く。来年こそ。

 文・写真 内藤 啓