万葉抄
儚い沙羅の花
夏椿の別称
今日3日は、父の月命日。
コロナ禍で、なかなか面会も叶わなかったことを思い出すと、胸が痛みます。
10年程前に、父と一緒に植えた沙羅。
儚いから美しいのか...。
美しいから儚いのか...。
日本では夏椿を沙羅の木(沙羅双樹)と呼ぶことも多々あり、私も、趣きのある「沙羅」の方が、しっくりきます。
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」
平家物語に出てくる沙羅双樹と表現されている樹木は、インド原産で高さ30mにもなる熱帯の常緑樹なんだそうです。
文・写真 内藤 啓