特集

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多様なアートと出会った2日間
「茶美会大茶会」 動画配信
大名茶から民衆茶まで

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茶美会(sabie)日本文化協会主催の「織田有楽斎没後400年記念 茶美会第一回大茶会」の模様を撮影した動画が完成しました。桃山時代の大名茶を彷彿とさせる濃茶席から山あいの喫茶習俗「桶茶」まで多種多様な茶席4席、さらに鮮烈な屋外インスタレーション、実力派が競演した舞台芸術も複合した文化フェスティバルです。

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コロナ禍によって停滞を余儀なくされていた茶道の世界に、新風を吹き込む新機軸の茶会として絶賛を浴びました。ぜひ動画をご覧いただき、伝統の上に立って現代と向き合う茶道家、アーティストたちの息吹を感じていただけたら、幸いです。

茶美会第一回大茶会は2021年11月27日・28日の二日間、名古屋きっての名刹、八事山・興正寺の広大な茶席群を中心に境内一帯で催されました。スタッフ、出演者を含む延べ約200人が設営・運営にあたり、約450人のお客様をもてなしました。

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茶席・書院群が立ち並ぶ「普門園」の竹翠亭エリアでは、格調高い有楽流拾穂園主の長谷義隆氏の濃茶席、日替わり席主(裏千家神谷柏露軒氏、宗徧流高山宗徳氏)による薄茶席、愛知・奥三河の泡立て番茶「桶茶」が展開。さらに2つの多目的ホールがある普照殿では「ぎゃらり壺中天」に集うアーティストによる立礼席、茶味ある点心席、ライブ席が行われました。

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普門園の100メートル近い渡り廊下は季節の草もの盆栽数十点で空間演出、さらにアーチスト席(桶茶席)の花道家小川珊鶴さんが茶席前庭を使って奇想の屋外インスタレーション。広大な境内を内も外も丸ごとアートで染め上げました。

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普照殿の玄関吹き抜けの特設舞台では、箏アーティスト浅井りえさん率いる筝曲千景の会の筝曲演奏&語り、書家浅井微芳さんの独創の「筆舞」、民謡藤栄会若手の三味線合奏・民謡、ジャズダンスの三代舞踊団のパフォーマンスが繰り広げられました。いずれも国内外の一線で活躍するアーティストたちです。
舞台脇に設置されたスクリーンには、茶美会理事でスペイン舞踊家として活躍する加藤おりはさんの「 Wabi‐Sabi PROJECT」の映像作品がエンドレスで放映。多くの人たちが鑑賞しました。


2021年12月17日
主催者・NPO法人茶美会日本文化協会