知る・学ぶ

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「お茶目さん」加藤おりはさん栄誉
本業のスペイン舞踊躍動
愛知県芸術文化選奨を受賞

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 WEB茶美会編集部員で「お茶目さん」として活躍する加藤おりはさんが、本業のスペイン舞踊で令和3年度愛知県芸術文化選奨「文化賞」を受賞し、2022年3月18日、名古屋市中区の愛知県庁正庁で、大村秀章知事から表彰状と目録が贈呈されました。

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 本年度45回目となる歴史ある賞で、"バレエ・ダンス王国愛知"からは過去に現代舞踊の平山素子さん、新国立劇場バレエ団プリンシパルダンサーの米沢唯さん、越智インターナショナルバレエのプリンシパルダンサー、ワディム・ソロマハさんら国際的な舞踊家が受賞しておりますが、スペイン舞踊では加藤さんが初めて。

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 WEB茶美会を運営するNPO法人茶美会日本文化協会の理事では、曜変天目の再現で国際的に活躍する陶芸家長江惣吉さんが平成30年度に同選奨文化賞を受賞しており、茶美会の活動レベルの高さを改めて示すことになりました。

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 喜びの加藤さんは「茶美会を通して、さまざまな出会いがあり、コロナ禍にあって表現活動の幅を広げることができました」と語るともに「タブラオで踊るスペイン舞踊は低く見られたりしますが、伝統ある芸術表現です。私の感性のフィルターを通して、新潮流の独自のスペイン舞踊を追求します。賞を励みに作品づくりに取り掛かっていて、公演で披露します」と抱負。さらなる飛躍を誓っていました。
 授賞式では、継続して34回に及ぶリサイタルで声楽作品の多様性、可能性を示したソプラノ歌手の荻野砂和子さんが記念演奏しました。

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 加藤さんの受賞理由は次の通り。
フラメンコの底流にあるロマ族(ジプシー)の魂、自由への希求や苦悩をベースに、日本人ならではの「雅やかさ」「潤い」を織り込み、美しくも情念ほとばしる独自の様式美を確立している。韓国、中国、フランス、オランダなど海外での活躍も目覚ましく、国際的な視野のもと、愛知県からその才能と魅力を国内外に発信している。コロナ禍にあっては、野外音楽堂公演や映像作品などで表現の幅を広げた。また、舞踊を通したボランティア活動や、地域での更新育成など、本県芸術文化の振興と向上に大きく貢献している。

文化賞(3名・1団体)は次の皆さん。
区分 氏名(敬称略) 分野
個人 荻野 砂和子(おぎの さわこ) 声楽
加藤 おりは(かとう おりは) スペイン舞踊
川合 玄鳳(かわい げんぽう) 書道
団体 公益財団法人明治村
(こうえきざいだんほうじんめいじむら) 明治文化


(2)文化新人賞(4名)
区分 氏名(敬称略) 分野
個人 川田 健太郎(かわだ けんたろう) ピアノ
河村 眞之介(かわむら しんのすけ) 能楽
水野 里奈(みずの りな) 絵画
吉川 トリコ(よしかわ とりこ) 文学