知る・学ぶ

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伝統音楽の担い手に「茶道体験会」
有楽流が名古屋都心の桃庵で
箏曲千景の会と連携

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茶美会日本文化協会の関連団体「有楽流拾穂園」は2022年1月23日、名古屋葵支部「桃庵」で「茶道体験会」を催しました。
この日訪れたのは、国連が掲げる「SDGs=Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」推進に取り組む「箏曲 千景の会」の一行10人です。

創設62年の同会は、生田流大師範の浅井大美子先生(文化庁地域文化功労賞受賞)、副代表の浅井りえ先生の提唱により、日本の総合芸術である茶道に触れて、その実感を芸道に生かす「伝統文化力底上げプロジェクト」を始動。そのパートナーに有楽流拾穂園主の長谷義隆氏を指名し、プロジェクト"お試し会"を開きました。


名古屋都心部の交通至便な5階建てビル内にある茶室桃庵は、長谷氏の監修により昨年2月にできた「市中の山居」です。コロナ変異株「オミクロン株」のまん延のさなか、強力な殺菌能力のある空気浄化機器を設置し、換気も十分に行うなど、感染症対策に万全を期して臨みました。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で注目が集まる鎌倉時代の古今和歌集断簡がかかる格調高い初春の室礼で、参加者たちは扇子の扱い、立ち居の基本、お抹茶、お菓子の頂き方など、和の空間での作法を実地に学びました。

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午前午後の2回行われた参加者は7歳、8歳のジュニアから18歳、24歳の若者、中高年まで年齢層も様々。後半は、長谷氏が「現代の暮らしに有用な茶道を」掲げて普及に努める「茶美会テーブル茶道」の模範点前を披露し、浅井先生母娘らにお点前を振る舞いました。
お抹茶2服目は、各自が茶筅を振ってお抹茶点てにトライ。講師の加藤おりはさんから、泡立ちクリーミーな美味しく点てるコツを学びました。

参加者たちは、お茶の魅力に触れ「とても楽しかった」「お茶はいろんなお道具を使って楽しんでいることを知り、興味がわきました」などと感想を話してました。


箏曲千景の会は、芸どころ名古屋を代表する邦楽団体。国際交流・ボランティア活動に力を入れており、アジアにおける日本伝統を生かした文化芸術の振興に貢献。SDGs目標の「海の豊かさを守ろう」推進プロジェクトをリードしています。