知る・学ぶ

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お茶目さん お能にー◎ 「道成寺」見たよ

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 お茶目さん。11月21日、日本全国 能楽キャラバン!名古屋宝生会 特別公演を見に、名古屋能楽堂に行きました。
たくさんのお客さま、舞台芸術が復活してきてるんだってうれしくなります。
実はお茶目さんこの日は、お茶会とのはしごで、お能の開演時間に間に合わず、能「鷺」( シテ 衣斐正宜先生)は見逃しちゃいました。清純無垢の象徴である白鷺の優雅な舞をみせる稀曲なんだそう。うう、残念。

狂言「杭か人か」の松田高義先生、演じる方の魅力なのかな、華があって、艶のある声、舞台にでてくるだけでくすぐったくなるような感覚に。

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 能の「道成寺」。前から、一度は見たいと思っていた能の大曲です。

お茶目さん、初めてみました。シテは和久荘太郎さん。
大きな鐘がでてきて、もうわくわく。うーん、かなり重そう。
シテが橋掛かりから本舞台に、隙のない佇まいにひきこまれていきます。全ての動きが芸術的で、素晴らしくて。
鐘の綱を担当する能楽師の方の緊張感も、美しかった。
装束も、すごかったです。
鐘のなかで衣装を変えて現れたのには、驚きました。
 後藤嘉津幸さんの小鼓と、川村裕一郎さんの大鼓のにごりのない澄んだ音、声の掛合いのなんてかっこよさ。重なり、独特のうねりがたまらないです。
伝承されてきたグルーヴはほんとうに素敵ですね。生命を感じます。

でも、一生懸命目を凝らして見ているのに、なぜか、どこか心が離れていってしまうような。なぜ、なんだろう。

 お茶目さん、本業のスペイン舞踊公演を先週終えたばかり。もう、その舞台費用が思ったよりずっとかさんで、内心ため息をついてたところ。道成寺って、指折り数えたら、舞台に出ている能楽師だけでも30人近くいて、ギャラだけでも、わあって。しょうもないこと、考えていたお茶目さんでした。