知る・学ぶ

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万葉抄
韮、薬草の白い花
枝ぶりのいい木に添え

 枝ぶりのいい木を山で見つけました。

さて、何の花と組み合わせようかと、

猫の額ほどの庭を隈なく探したら、白い可愛い花が一輪咲いていました。
 韮の花です。弥生時代に日本に渡来し、古事記には加美良(かびら)、万葉集には久々美良(くくみら)とし呼ばれました。
種子や葉は、薬として重宝されていました。

 俳句では「韮」が春の季語、「韮の花」が秋の季語です。

 文・写真 内藤 啓

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