知る・学ぶ

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万葉抄
梶の葉に願い事を
緑鮮やかに葉蓋の点前

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 七夕の 門渡る舟の 梶の葉に
    いく秋書きつ 露のたまづさ

                藤原俊成『新古今和歌集』

 彦星が織姫に逢いにゆくために天の川を漕ぎ渡る舟の舵(梶)ではないが、その梶におりる露のように、私はもう幾秋、梶の葉に書きつづけたことでしょうか。あなたをお慕いする手紙を.....。

 和歌にも登場する「梶の葉」を先輩からいただき、、あまりに美しかったので、葉を水指の蓋代わりにする「葉蓋(はぶた)」の点前をしました。

 文・写真 内藤 啓